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中小企業向けウェブNº 0052026年6月08日6 分

2019年に作ったWordPressサイトが、2026年に顧客を逃している理由

ウェブにおける7年は永遠に等しい。2019年に最先端だったサイトは、今や最初の接触前に顧客を遠ざける。その理由を整理する。

あなたのサイトは2019年に作られた。当時は見栄えがした。トップページには大きなスライダー、ThemeForestで購入したプレミアムテーマ、足りない機能を補うために入れた10個ほどのプラグイン。ちゃんと動いていた。

今は2026年。そのサイトはまだ稼働している。そして誰も警告してくれないまま、毎日あなたから売上を奪っている。

これは趣味の問題ではない。数値で測れる。Googleが測っている。訪問者も親指で測っていて、コンテンツが表示される前にタブを閉じる。よくあるパターンを見てみよう。

Googleはもう以前のようにあなたを表示しない

2020年、GoogleはCore Web Vitalsを発表した。2021年にはランキングシグナルとなった。それ以降、基準は厳しくなる一方だ。2024年にはINPがFIDに取って代わり、JavaScriptの重いサイトのハードルはさらに上がった。

マルチパーパステーマ、古いVisual ComposerやElementor、何年も積み重なったプラグインを抱えた2019年製のWordPressサイトが、この指標をクリアすることはまずない。LCPは2.5秒を超える。CLSは広告とフォントの読み込み中にレイアウトを揺らす。INPはどんな操作でも200ミリ秒を超えて引きずる。

その結果は警告ではない。あなたがかつて勝っていた検索結果で、競合があなたより上に表示されるだけだ。

プラグインはテーマ以上に老朽化した

2019年に入れたプラグインは今、3つのうちのどれかだ。きちんとメンテナンスされ更新されている、作者に放棄された、管理画面に広告を仕込んで収益化する企業に買収された。後者2つが大半を占める。

放棄されたプラグインには既知の脆弱性が残る。Wordfenceは毎月レポートを公開している。2024年から2025年にかけて、LiteSpeed CacheやBricks Builderといった人気プラグインに対する大規模な攻撃キャンペーンが観測された。侵入されたサイトはフィッシング詐欺やTelegram経由のマルウェアへのリダイレクターと化した。

Googleがこれを検知すると、Chromeでそのサイトを危険サイトとしてマークする。顧客には赤い警告画面が表示される。それで終わりだ。

  • 放棄されたプラグインはCVEを蓄積し、脆弱なバージョンを探して巡回する自動ボットを引き寄せる。
  • 古いキャッシュプラグインはログイン中のユーザーに古いページを返し、カートやフォームを壊す。
  • 2019年製のSEOプラグインは、Googleが無視するか減点する古い形式のmeta keywordsやschema.orgを今も書き込んでいる。
  • 現代的なreCAPTCHAのないフォームプラグインは、受信箱をスパムで埋め、CRMを汚染する。

デザインは顧客が理解できなくなった言語で話している

6つのメッセージを回転させる巨大なトップページのスライダーは、2019年でも悪手だったし、今も悪手だ。違いは、2019年当時は誰もがそうしていたという点だけだ。今あなたのサイトを訪れる人は、2024年にリニューアルした競合のサイトと比較する。

べたっとした色、重たい影、テーマのデフォルトだったというだけの理由のOpen Sans、ありきたりのFont Awesomeのアイコン。訪問者は問題を言語化できない。ただ「古臭く見える」と感じる。そう感じた瞬間、あなたのサービスも古いと判断する。

想像してほしい。2019年からサイトを変えていない東京の法律事務所がある。見込み客が検索し、3つのサイトをタブで開く。2つは最新。3つ目はストック写真の握手シーンを揺らすカルーセル付き。どこに相談予約を入れるかは想像がつく。

スマートフォンが主役の画面になったのに、サイトは気づいていない

2019年時点で、大半のサイトは理屈の上ではレスポンシブだった。実際にはハンバーガーメニューが扱いづらく、キーボードが入力欄を隠し、ボタンは親指で押すには小さすぎ、モバイル通信を食い潰す巨大画像を抱えていた。

今、日本では訪問の70%以上がスマートフォン経由だ。Googleは2019年からモバイル版を優先してインデックスしているが、ハードルが上がった今、ようやくその痛みが目に見える形で出てきている。

都心を離れた4G回線で読み込みに6秒かかるサイトでは、見込み客はあなたの社名を読む前に離脱している。

今やるべきこと

サイトのリニューアルはマーケティングの判断ではない。インフラの判断だ。サイトはあなたの主要な商業拠点であり、24時間営業している。一度作れば永遠に持つものとして扱ってきたことが、今のこの状況を招いた。

WordPressがあなたに合っているなら、乗り換える必要はない。必要なのは、店舗のショーウィンドウを7年で入れ替えるのと同じように、2019年のサイトが耐用年数を超えたと認めることだ。

  1. まず測る。自社ドメインでPageSpeed Insightsを走らせる。フィールドレポートが赤なら、Googleはすでにあなたを減点している。
  2. プラグインを棚卸しする。直近12か月で更新が止まっているものは、削除または差し替えの候補だ。
  3. 技術スタックを正直に選ぶ。ブログ付きの企業サイトなら、Next.jsやAstroの静的サイトはパフォーマンスとホスティング費用で元が取れる。本気でオンライン販売をするなら、適切に構成された現代的なWordPressやヘッドレスCMSも選択肢になる。
  4. コンテンツを主役として扱う。おまけ扱いをしない。ビジュアル優先で作り直すと、見栄えはいいが成約しないサイトができあがる。重い仕事はテキストがやる。

今のサイトはあなたを裏切ったのではない。当時はちゃんと役目を果たした。ただ、その時代が終わっただけだ。あなたが先延ばしにする毎月、競合が労せず奪っていく売上が積み上がっている。

参考資料
  1. 01web.dev — Core Web Vitals
  2. 02web.dev — Interaction to Next Paint (INP)
  3. 03Google Search Central — Google検索結果におけるページエクスペリエンス
  4. 04Wordfence — WordPress脆弱性レポート
  5. 05Google Search Central — モバイルファーストインデックスのベストプラクティス
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